KANAYA
「錆を鑑賞する工芸」と言われる銅器。
熟練の職人による金属を腐食させる手法で、深く鮮やかな色彩を表現。古くから伝わる素材や薬品を使い、金属の持つ独特の色合いを引き出しています。割れることなく、末永く愛用できる素材の永続性も魅力のひとつです。
人とともに成熟していく銅器
高岡銅器(富山)の金属鋳造技術による鋳物ブランド。伝統の高岡銅器にデザイン性や機能性を加え、現代のライフタイルにマッチしたインテリアやプロダクトを提案しています。人と日々触れ合うことで深まる独特な風合いと滑らかな感触。製品として生まれてから道具として使われるまで、人とともに成熟していく工芸品です。
国内シェア90%を誇る鋳物の町
1611年(慶長16年)加賀藩主、前田利長が町の繁栄を図るために7人の鋳物師を高岡市金屋町に呼び寄せたことが高岡銅器の始まりです。国内シェア90%を超える鋳物の産地として、これまでに茶器・花器や香炉、仏具、梵鐘、野外の大型ブロンズ像 (銅像)など様々なものが作られています。製造は分業制で、原型、鋳造、仕上げ加工、着色、彫金と、どの工程においても熟練した職人の技が発揮されています。
鋳造技術
合金や溶かした金属を原型に流し込み成形する金属加工法。高岡銅器では主に「生型鋳造法」「双型鋳造法」「蝋型鋳造法」「焼型鋳造法」の4つの技法を用いて製造。上下枠に原型を入れて砂で押し固めて作られた鋳型に、溶かした金属を流し込んで作られます。
仕上げの加工技術
表面加工技術は、滑らかさやくすみ、鏡面仕上げなど、金属の豊かな表情を引き出すことができます。その他、表面を削り、他の金属を埋め込む「象嵌(ぞうがん) 」や、酸で腐食させて模様付ける「腐蝕(エッ チング)」などの技法もあります。
彫金技術は、多種のタガネ(金属加工用の道具)を駆使した優美な模様をつけることができます。明治期の万国博覧会で数々の栄冠を獲得するなど、世界にも評価される伝統技法です。
着色技術
熟練の職人がさまざまな手法を施して金属を腐食させ、深く鮮やかな「色彩」を引き出します。古くから伝わる様々な素材や薬品を使い、金属が持つ本来の色を引き出しています。
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