秋田木工
"ミヒャエル・トーネット"が発明した曲木の技術。世紀を越えて世界中で愛され続ける曲木家具は、美しい曲線のフォルムが身体に馴染み、片手で持てるほどの軽量でありながら丈夫で堅牢なつくりが特徴です。1910年創業の秋田木工もトーネットの技術やデザインを踏襲しつつ、時代に合わせた新しい曲木家具を生み出しています。
100年以上もの歴史を持つ曲木家具専門工房
国内で唯一、無垢材をひねりあげる立体的な曲木を専門とし、木の特性を熟知した職人の手で一つひとつ作られています。曲木の椅子は、片手で持てるほど軽く、それでいて堅牢で丈夫。100年以上もの歴史とともに受け継がれた高い技術力は、柳宗理や剣持勇など日本の巨匠たちにも愛され、これまでに数々の名作椅子が生み出されています。
道具づくりから材の加工まで職人が丁寧につくます
高温に蒸した無垢材を鉄型（治具）に合わせてじっくり曲げ、材が硬くなる前のわずか５分間にバランスを見ながら仕上げられています。曲木家具の仕上がりを左右する「治具」。デザインに合わせ、県の優良技能士として県知事賞を受賞した熟練工の手作業によりつくられています。
曲木加工後の材は大まかなラインに削り出されます。軽くて丈夫な椅子を仕上げるために、金具をできるだけ使用せずに材を接合。製品のパーツごとに必要な道具も自社で製作しています。
材を丸く整え、曲木の角度を調整する研磨作業。加工の際に生じたわずかな傷や、へこみの修正を行い、「南京カンナ」と呼ばれる道具を何種類も使い分けながら繊細な曲線に。その後、リボン状のヤスリの間に材を通し、滑らせながら磨き上げられます。
