〈今月の一脚〉2022.07
No.52
曲木の笠木と均一に並ぶ桟が優しく受け止める
可愛らしい丸座のウィンザーチェア
高名な椅子であっても自分にとっての「良いもの」であるとは限らない。
手入れをして大切に使ううちに自分の身体や生活に馴染み、
毎日のパートナーのように感じられる道具。
そんな椅子に出会えたら、それが最良かもしれません。
座面の縁に添って均一に並ぶ細い桟。無垢材を捻りあげる立体的な曲木の工法により、緩やかなカーブを描く笠木。繊細に仕上げられた二つのパーツが背中にぴったりと寄り添います。まん丸の座面は見た目にも可愛らしく、腰掛けた時の膝への当たりも柔らか。全て木で出来た椅子なのに、長時間座っていても疲れないやさしい座り心地です。笠木と座面はコンビで樹種を変えることも◯。無垢材本来の美しさと経年による表情の変化をお楽しみいただけます。
ともに暮らし、時間を重ねていく
一生物の道具と出会えますように。