〈今月の一脚〉2022.04
No.202
美しい曲線の脚部が魅力的
永く愛され続ける名作スツール
高名な椅子であっても自分にとっての「良いもの」であるとは限らない。
手入れをして大切に使ううちに自分の身体や生活に馴染み、
毎日のパートナーのように感じられる道具。
そんな椅子に出会えたら、それが最良かもしれません。
この椅子を目にした時に一番はじめに魅了される部分が、美しい曲線を描く木の脚部。熟練工の手により、高温で蒸した無垢材を曲げて成形する曲木の工法で作られています。椅子そのものの佇まいや細部の繊細な造りの美しさはもちろん、スタッキング時の重なり合った姿もまた魅力的。堅牢なつくりながら片手で持ち上げられるほど軽く、椅子としての座り心地の良さも抜群です。
日本のモダンデザインの先駆者・剣持勇の名作モデルを、日本で唯一の曲木家具専門工房・秋田木工が現在も作り続けています。製造当初から変わらぬ形に、豊富なカラーバリエーションの座面が個性をプラス。カラーの異なる組み合わせで空間に取り入れたいスツールです。
ともに暮らし、時間を重ねていく
一生物の道具と出会えますように。