〈今月の一脚〉2022.03

高名な椅子であっても自分にとっての「良いもの」であるとは限らない。

 

手入れをして大切に使ううちに自分の身体や生活に馴染み、

毎日のパートナーのように感じられる道具。

そんな椅子に出会えたら、それが最良かもしれません。

飽きのこない愛らしいデザインと滑らかな木の風合いが魅力のチェア。座面は木・布・革とあり、素材や色によって違った表情を見せてくれます。特徴的な木の背板は、角を丸く、丁寧に面取りされており、見た目も、触り心地もやさしい仕上がりに。小振りながら、傾斜のついた背もたれによって、深くゆったりとした座り心地です。身体に柔らかくフィットするように、背板と座面は緩やかな曲げ・削り出しの加工がされています。

ともに暮らし、時間を重ねていく

一生物の道具と出会えますように。